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2016年8月25日木曜日

ぬり松、のお箸

作家活動を始めた頃から制作しているお箸。


漆器は陶器やガラスに比べて単価が張るので
いきなり購入するには勇気が必要ですね。
お箸なら初心者の方が手に取りやすいかな?
と思い、作っています。



長く作り続ける間に、塗り、すり漆、若狭塗り風と、
バリエーションが増え、今日に至ります。


持ち手部分のデザインも様々なタイプにチャレンジして、
20年間、改良を重ね、最初に比べると
ずいぶん丈夫できれいに作れるようになりました。



昨年から工房ぬり松、の作品を常設販売している

川崎アゼリアの雲花さんにも、すり漆のお箸を置いていただいています。



¥1950(税込)


昨夜は、そのお箸の絵付けをしました。
色漆を使って、カラフルに仕上げましたよ!



お箸は隙間時間に制作することが多かったので、
デザインは即興で考えていました。
無理に作風を統一したり、
同じものを量産したりすると
制作意欲が枯渇してしまいますので、
とにかくライブなノリを大切にして描いています。

そして、従来はどちらかと言えば抜き気味の雰囲気を
目指していました。


しかし今回は、雲花さんから
「売り場拡張」のお話をいただいたせいか
異常にヤル気が出て、
事前にちょこっとデザイン案を考えておいたので
いつもより良い作品ができた気がします。

基本の制作スタイルは変わらず。
順とまさよで、事前打ち合わせすることもなく、
用具を準備したら、ヨーイドンで黙々と描き続け、
自信作ができたときだけ
「ドヤ!」
と相方に見せます。

「これを買う人は当たり!」

「これ・・・どうやろか?(弱気)」

とか、こちらで好き勝手なことを言っていますが、
人には好みがあるので、
時間をかけて気合で描いたもの
力を抜き気味に描いたもの
どちらも楽しんで下さる方がいらっしゃるのは
嬉しい限りです。

2膳ペアで描くものもありますが、
単品で力尽きる場合もあり、
よほど気に入らない限り
同じものは描きません。

売り場でうちのお箸と出会った方は、
「おみくじ」みたいなものだと思って下さい。

そして、グッときたら
迷わず入手していただかないと、
次はありません。(おそらく)


とにかく、今回もたくさんの方に喜んで
いただけるよう願っております。

素材は大分県の日田産の竹。
安心の国産材です。


これから発送するので、
店頭に並ぶのは9月に入ってからでしょうか。

今回は間違いなく
「当たり」です。





(こちらは参考画像です)