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2016年7月14日木曜日

八雲立つ出雲の漆



梅雨が明けると展覧会準備で大忙しになりますので、
毎年この時期は充電のために旅行へ出かけます。

今年は出雲!


途中で、古代出雲歴史博物館を見学してきました。


出雲大社のすぐ隣にあります。


古代の日本海沿岸は漆文化圏。


何が見れるのでしょうか?


まずはお決まりの

じゃじゃじゃん♪

鎌倉時代の出雲大社(想像模型)

荒神谷遺跡出土の銅剣


加茂岩倉遺跡出土の銅鐸
すごい迫力に圧倒されます。
たくさんありすぎて、リアリティが感じられないほどです。



それらにまじって

「漆が入った土器」
(飯南町 板屋Ⅲ遺跡出土)
なんと、縄文時代前期のものだそうです!



それから、「黒漆塗土器」
(松江市 西川津遺跡出土)
BC2~BC1 弥生時代のもので、
祭祀に使われたそうです。

九州では丹塗磨研土器がポピュラーなので、
黒いのが新鮮に映りました。



さらに、「漆を入れていた壺」と「漆塗りに使った刷毛」。
須恵器ですので、古墳時代か奈良時代でしょうか?
メモするのを忘れてしまいました。


上に漆が溜まっているので、逆さになって固まったもよう。
なんでだろう?



刷毛の形は今も昔もあまり変わりませんね。



四柳嘉章著『漆Ⅰ』によると、
天平20(748)年と、大同3(808)年に漆の植栽督励が出され、
畿内、越、丹波、因幡、陸奥、上野とともに
出雲もその対象だったそうです。

古代の出雲は、比較的漆が盛んな地域だったのでしょうね。


こちらの博物館、他にも
四隅突出型墳丘墓、古代製鉄や、玉造り、青銅器、
出雲国風土記、石見銀山、小泉八雲などなど、
たくさんのテーマ展示があり、見ごたえまんてんでした。

9時前にスタートして、出雲大社境内、彰古館、博物館を見学したら、
14時近くになっていました。

出雲観光の前に行くと、知識が深まりますよ~!

おすすめ出雲みやげは・・・
乾わかめと島根ワイン!
ワインは宿で飲んでしまいました~(;'∀')


さぁ、がんばるぞ!!